連載 BOOKS
―ホンネで語る「保健計画」―さらりとしたホンネ口調で実践に役立つ一冊
福本 久美子
1
1熊本県鹿本地域保健福祉環境部福祉課
pp.403
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100493
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『ホンネで語る「保健計画」』は,タイトルそのもの,保健計画の考え方や方法論について「ホンネ」でわかりやすく具体的に教授してくれる書籍です。それは,著者の福永氏自身が,県型保健所勤務をとおして,市町村の保健計画策定プロセスを支援してきた実践経験や,研究機関から市町村を支援しながら実践を理論化するという積み重ねがあり,そこから生み出されたものだからです。
公衆衛生・地域保健学は,そもそも実践科学であることを考えれば,現場での実践を理論化することが求められます。しかし,理論的になればなるほど現場での実践と乖離し,保健行政の現場で働く多くの保健師にとっては,理論化された書籍は,手にとってはみるものの,本棚に眠らせてしまったり,机の引き出し奥深く日の目もみずに忘れられてしまったり,ということがあるのです(これは,私自身の体験ですが…)。
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