特集 災害・被害を受けた住民への支援 暮らしとコミュニティの再建をめざして
―阪神・淡路大震災―大震災からの復興とコミュニティ再生―10年目の真実をみつめる
塩崎 賢明
1
1神戸大学工学部建設学科
pp.359-363
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100482
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阪神・淡路大震災から9年が経ち,来年には10周年を迎えます。10年はひとつの区切りだといわれています。しかし,震災からの復興・生活の再建は,5年や10年という切りのよい節目がきたからといって成し遂げられるわけではありません。外見的には,震災の痕跡を残す風景はほとんどなく,建物や施設は再建され,復興は十二分に成し遂げられているかにみえます。しかし,目にみえない暮らしや営業,コミュニティには震災の傷あとが至るところに残っているのです。
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