特集 災害・被害を受けた住民への支援 暮らしとコミュニティの再建をめざして
―宮城県北部連続地震―住民や関係機関とともに新しいネットワークの構築をめざして
大江 裕子
1
,
真籠 しのぶ
2
1矢本町健康保育課
2福祉課
pp.352-358
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100481
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矢本町は,宮城県の東部に位置し,石巻市に隣接する。仙台市まではおよそ40km圏内にあり,人口約3万6000人,世帯数1万600世帯,面積4981km2の緑豊かな町である。
2003年7月26日(土),震度6弱と6強の直下型の地震が1日に2度も矢本町を襲った。家屋被害4477棟,負傷者416人と大きな被害を受けたが,幸いにも1人も死者がでなかった。今回の震災の特徴的なところは,一部地域に被害が限定されていたことや,長引く余震に住民の不安がつのったことがあげられる。
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