人と人とをつなぐことで壁のないまちは生まれる―NPO法人バリアフリーネットワークとまちづくりの仲間たち／「壁のないまち」はドラフター（製図台）では描けない

高齢になっても，障害をもっていても，いきいきと暮らせるバリアのないまちにしたい。

保健・医療・福祉，建築関係者を中心に結成された「NPO法人バリアフリーネットワーク」は，その実現に向けて「多くの住民がつながりあう」という方法でチャレンジしている。

　

バリアフリーネットワークが千歳市から委託されて作成した「福祉マップ」。02年度から実地調査をスタートし，今春，完成する。トイレなどをバリアフリー化している施設が，公共施設のほか，ホテルやスーパー，飲食店など民間施設も含めて数百か所，取り上げられており，現在の千歳市のバリアフリー状況がひと目でわかる仕上がり。「改訂するたびに，店や会社がたくさん追加掲載され，地図が賑やかになっていく」という願いが込められている。

　

　

　バリアフリーネットワークが立ち上がって６年目，NPO法人を取得して３年目を迎えました。以前に比べて，バリアフリーに興味を持つ人が，少しずつ増えてきているという手応えを感じています。それは，社会の関心の高まりによるところが大きいと思います。