調査報告
精神科デイケア通所者の健康教室実施に向けての生活習慣実態調査
吉野 美夏
1,2
,
山下 美根子
3
1前:医療法人社団瑞信会和光クリニック
2現:東京都立墨田川高等学校
3埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科
pp.488-493
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100374
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■要旨
喫煙,過度の飲酒や不規則な生活習慣を続けると生活習慣病の発生となり,肥満,高血圧,高脂血症,高血糖などが2つ以上絡み合って起こるいわゆるメタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)という症候群を引き起こし,がん,心筋梗塞や脳梗塞などの原因となる。「健康日本21」で推進されているように,住民の生活習慣を改善することは,国民の健康づくりに寄与し,生産量・質の増加および医療費の削減にもつながる。
住民のなかでもとりわけ精神疾患をもつ人たちの生活習慣病対策は,保健師活動の一環として重要な課題である。精神科デイケアの通所者における喫煙や甘味飲料の多量摂取行動を日々目にするなか,この集団の生活習慣について,支援する必要があると感じた。そこで,彼らの生活習慣の状況を知るためにアンケート調査を行った。その結果から浮上した彼らのニーズに沿って,対象者とともに健康教室の内容について計画し実践した。ここでは,対象者の生活習慣実態調査について報告する。
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