活動報告
保健所と町の協働による生活習慣改善に向けた住民への個別支援の取り組み
篠田 征子
1
,
山田 美奈子
1
,
伊藤 加奈子
1
,
竹腰 知治
1
,
泉 五十鈴
2
,
川瀬 友代
2
,
苅谷 成美
2
,
野田 千佳
2
,
川口 寛子
2
,
日置 敦巳
3,4
,
杉山 貴広
5
1岐阜県岐阜地域保健所
2各務原市川島健康福祉センター(旧川島町保健センター)
3岐阜県西濃地域保健所
4元岐阜県岐阜地域保健所
5岐阜県健康福祉環境部健康政策課
pp.962-966
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100276
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はじめに
岐阜県では,2001年度に健康日本21地方計画の岐阜県版である「ヘルスプランぎふ21」が策定された。2002年度には,その重点目標である「壮年期の生活習慣病半減」を中心として,県民によりわかりやすい形とした「健康障害半減計画(案)」※が策定された。そして2003年度,取り組みが難しかった生活習慣改善のために,従来の血液検査などに加え,活性酸素や血管年齢,免疫に関する検査項目などを組み入れた「生活習慣改善効果測定システム構築事業実施マニュアル(案)」※が作成された。当保健所では,これらの新しい検査を教室参加や生活習慣改善のための動機づけと位置づけ,これまで一般的に用いられてきた血液検査結果を中心に,参加者個人とともに具体的な取り組みの相談を重ねるなかで生活習慣が改善されるよう取り組んだ。
この事業に保健所とともに取り組んだ岐阜県旧川島町では,2003年度に健康日本21地方計画である「健康かわしま21」を策定しており,策定の過程に保健所も関わるなかで,健診を受けることが重要ではなく,検査結果をいかに生活習慣の改善に活かすことができるかが重要であることを改めて共通認識した経緯がある。今回,保健所が町とともに,生活習慣改善効果測定システム構築事業を,30~50歳代の住民を対象として健康教室形式で実施し,個別健康教育的な関わりをもったので,その取り組みについて報告する。
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