特集 健康で住みよい町づくり,村づくりを
"組織づくり"を活動の基盤にすえて
第13回自治体に働く保健婦のつどい集録
シンポジウム
松川町における健康問題への取り組み—住民主体的な実践と保健婦の活動
松下 拡
1
,
小林 ヒサエ
2
,
大島 素行
3
,
鈴木 恵子
4
,
水野 幸枝
5
,
熊谷 勝子
,
何原 弓絃
,
代田 妙子
,
相磯 富士雄
6
1松川町社会教育
2京都市下京保健所
3健康を考える会
4若妻会
5農協婦人部
6国立公衆衛生院
pp.588-617
発行日 1981年7月10日
Published Date 1981/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206398
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小林 保健所行政・保健婦行政はほんとに厳しい時代になってまいりました。今年度予算におきましても,防衛費などはすごく増大したのに,保健衛生とか福祉面では非常に貧弱な予算になっています。昨年末,私たちは補助金問題でみんなと一緒にそのままおいておくようにという運動を展開したような状態も続いております。
その中で,やはり健康問題におきましても,私たちが日ごろ行っています健康についての良心的な運動が,健康産業などの手先に使われたりというようなことは皆様ご存じかと思います。国民の食品,健康用具,家庭用具におきましても,資本の利潤の手がぐうっと伸びているときに,ほんとの私たちの健康づくり政策とはどういうものなんだろうかということについて,日ごろ悩んでいるわけです。
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