連載 保健師と精神科医との往復書簡・8
諦めることも必要です。しかし寂しさは残るのです。
ひらす けい
,
S
pp.1114-1119
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100236
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がん患者として生きる保健師と,地域精神保健活動への助言者である精神科医との間で交わされる往復書簡。援助者としてと同時に患者として,さざなみのように揺れる援助の姿に本物を求める保健師と,援助の検証を深める精神科医との対話から,多くの教訓が引き出されていきます。
S先生
拝啓
がんの告知を受けて間もない頃,私は,化学療法と並行して放射線治療を受けることになりました。放射線治療のコスト・ベネフィットの低さを強調する報告は少なくなっていることは知っていましたが,ほぼ毎日計34回に及ぶ照射計画は,私を100%の承諾に導くものではありませんでした。
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