連載 ニュースウォーク・92
「在宅死4割」で老人医療費抑制?
白井 正夫
1
1元朝日新聞
pp.1122-1123
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100238
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100歳以上のお年寄りが9月末で2万5606人を数えるという長寿番付表を見ながら,大いに感心した。数の多さではない。恒例の厚労省発表を伝える報道には「敬老の日(9月19日)を前に発表~」と断りがある。あれっ,9月15日のはずと一瞬こんがらがって,この国には高齢者を祝う日が2つあることを思い出した。さすが“長寿大国”である。
「敬老の日」は,1947年に兵庫県野間谷村(現八千代町)が9月15日を「としよりの日」と定めたことに始まる。このころが村で一番ひまな時期ということで定められ,その日は全国に広まっていく。1963年に施行された老人福祉法でこの日を「老人の日」(1966年からは「敬老の日」と改称)と定め,長年定着してきた。ところが,祝日法の登場で祝う日は2003年から「9月第3月曜日」と変更されてしまった。
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