特集 医療費抑制下における給与費対策
医療費抑制下における病院給与費のあり方
吉崎 芳雄
1
Yoshio YOSHIZAKI
1
1全国厚生農業協同組合連合会
pp.201-204
発行日 1984年3月1日
Published Date 1984/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208250
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まえがき
病院経営を取り巻く経済社会環境は,ますます厳しさを増しており,ここ数年,経営は極度に悪化の方向をたどっている.この原因としては,去る56年6月の診療報酬の改定が,3年4か月ぶりに実施されたにもかかわらず,大幅な薬価基準の引下げが大きく影響し,逆に医療収益が改定前より減少するという,診療報酬改定史上,かつてない厳しい結果となったことが最大のものであった.
更に,58年1月の診療報酬改定の伴わない薬価基準の一方的な引下げ,58年2月の老人向け診療報酬の別建て設定と,診療報酬の微調整改定も,実質的に減収となり,結果的に53年2月改定以降,6年間据え置かれていることに起因するものである.
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