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国保医療費に4割の定率国庫負担
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pp.504
発行日 1966年4月10日
Published Date 1966/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201256
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国民健康保険の医療費は,健保,共済など他の医療保険と同じように,受診率や診療内容の向上などによつてふえる自然増のほかに,制度の改善による増,たとえば家族給付率の5割から7割への引き上げ,給付制限の撤廃などによる増加が加わつて,最近いちじるしい上昇をつづけている。
39年度についてみると,医療費は前年度に比べて25%も増加しているが,国保会計のなかで医療費が占めている割合は85%にも達しているので,その増加は国保財政に大きな影響を与えている。このため,保険料の引き上げがここ1〜2年の間に行なわれ,39年度には約35%も引き上げられたが,それでも国保財政はたいへん苦しくなつている。また一方,地方財政も最近極度に悪化しつつあるので,国保に対する国庫負担の増額は,41年度予算編成の重要な柱となつていた。
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