特集 障害のある子どもと家族への支援 保健師が知っておきたい制度・現状・情報源
障害の告知と親へのアプローチ
長谷川 知子
1
1いでんサポート・コンサルテーションオフィス
pp.692-696
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100176
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「告知」を受ける親たちの心情
生まれたわが子に障害があるとわかったとき,ほとんどの親は育てる自信がない。大きな不安をかかえて病院から家に戻ってきた親や家族にとって,最初に頼りになる専門職は保健師さんであろう。親たちは,保健師さんのひとことで,どんなに救われたかを語る。
しかしその一方で,対応に迷うためか,冷たいと誤解されることもある。保健師という職はほとんどが公務員であるから,仕事の内容や継続に制約が大きく,思うように活動できないもどかしさもあろう。この条件を考慮に入れたうえで,障害告知のあと,親に関わる際に留意することなどについて,長年,患者・家族と本音で接してきた医師としての立場から端的にまとめてみた。
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