特集 保健師が育てる「地域防災力」
―【県・市町村の取り組み実践集➀】―『もしも…の時のために』地域で取り組む在宅療養者のための防災対策
小野 聡枝
1
,
志賀 愛子
1
,
横溝 由佳
1
1神奈川県平塚保健福祉事務所保健福祉課
pp.386-391
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100157
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神奈川県平塚保健福祉事務所は,平塚市・大磯町・二宮町を管轄しています。管内人口は31万9298人,高齢化率は17.19%という状況です(2004年1月現在)。地域へのよりよいケアのために,管内の病院・訪問看護ステーション・在宅介護支援センター・市役所・町役場・保健福祉事務所など33施設の看護職で継続看護連絡会(以下,連絡会)を構成しています。連絡会では,地域ケアの課題や連携に関する検討や学習会を開催しています。そのなかで,平塚保健福祉事務所の保健師は事務局となり,事業の計画や関係機関との調整を行っています。
この連絡会では,検討課題の1つとして1998年より在宅療養者の防災対策に取り組んでいます。きっかけは,阪神淡路大震災でした。私たち看護職は地域で受け持ちの患者さんを担当してケアしていますが,災害が起きたとき,1人ひとりの家庭にかけつけることは困難です。被害を最小限に食い止めるために,事前の防災対策として何ができるのでしょうか。本稿では,継続看護連絡会を中心とした,在宅療養者の地域での防災対策の取り組みを紹介します。
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