特集 高卒1年准看養成の検討
憂うべき高卒1年准看教育案
吉野 けい子
1
1准看護学院
pp.21-25
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908932
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はじめに
『看護婦さん倍増図る,長期計画で待遇を改善』11月11日の朝日新聞第一面の見出しの文字が目にとびこんだ。厚生省と自民党小委員会がまとめた「看護婦確保基本大綱」の発表である。昭和50年までには48万6千人の看護婦を確保する。そのために昭和46年から高校卒1年の准看養成案を打ちだした。この案は先の日本病院協会案と,日本看護協会の看護師2級案と意を同じくするものと考えられる。果して高卒1年の准看養成説が看護婦充足に役立つのだろうか。信憑性はまことにうすいと思われる。そこで今までの准看制度の流れをふり返りながら検討を加えてみたい。
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