寄稿
看護における戴帽の変遷とその背景
仙田 洋子
1
1岡山県立短期大学
pp.69-75
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908879
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はじめに
現在,わが国の看護教育制度においては,各種学校である3年制の高等看護学校をはじめ,3年制短期大学,4年制大学など同じ看護婦資格を得るための教育機関にも,その設置基準,教育課程によってさまざまなものがある。今後もなおその変革が予想される中で,従来の教育的諸行事も当然影響をうけるであろうから,これら諸行事について,その都度再検討することが必要と思われる。
その一つに看護の場と密接に繋がりを持ち続けて来た看護帽にまつわる戴帽式がある。この儀式は,従来ほとんどの高等看護学校で行われて来たもので,何の疑いも抱かれなかったばかりか,むしろ戴帽式を一つの契機として自らを律し将来への道しるべとした21)ため荘厳に行われて来た。しかし学制の改革により単位履修制となった場合,果してこの戴帽式がどのような意味をもつだろうか。
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