講座 日本の看護の歴史・9
近代・1
明治初期の医療と看護 [1]明治期の人びとの生活と健康/[2]わが国最初の女性看病人/[3]明治政府の医療政策と看護
遠藤 恵美子
1
,
加藤 文三
1
,
上坂 良子
1
,
坂本 玄子
1
,
高橋 政子
1
,
渡部 喜美子
1
1看護歴史研究会
pp.244-251
発行日 1988年4月25日
Published Date 1988/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908504
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明治政府は,鉱山や炭鉱の開発,車両・造船などの重工業や,製糸・紡績などの軽工業の振興などに力をいれた.こうした官営工業だけでなく,すでに幕末には各地にめばえていた工場制手工業は,民間企業として発展し,日本資本主義は明治30年代には,その確立期をむかえた.
資本主義の発達とは,資本家と労働者の階級対立が歴史を動かす基本的な力となることである.労働争議は,農村での小作争議とならんで,しだいに組織的にとりくまれていく.
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