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インスリン療法における患者指導授業案
平木 福子
1
,
大津 みき
2
,
村本 静子
3
1福岡赤十字病院
2聖マリア学院短期大学
3福岡県衛生部医務課
pp.158-161
発行日 1988年3月25日
Published Date 1988/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908493
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はじめに
近年,成人病の中でも糖尿病は,文明の発達や食生活の向上に伴い,増加の一途をたどっている.わが国には現在,糖尿病患者は150万人以上いるといわれている.臨床の場でも各科において多数みられる疾患であり,看護者は糖尿病に関する知識をもっておかねばならない.
ところで,糖尿病の合併症をみてみると,昭和59年の福岡赤十字病院教育入院患者中36%に網膜症が合併しており,この中にはすでに視力障害をきたしている患者も多い.今回,視力障害がありながらインスリン自己注射を指導した5名の患者を追跡した.その結果を,「インスリン療法における患者指導」として,看護学生指導のための教授案を作成したので,ここに紹介したい.
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