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看護学生のもつ今日的諸問題解決への実践報告
大倉 浩典
1
,
浜田 弘子
1
,
片岡 万里
1
1高知中央高等学校専攻科
pp.23-31
発行日 1988年1月25日
Published Date 1988/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908472
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はじめに
本校は,高卒の准看護婦免許有資格者が看護婦免許を取得するための2年課程の看護教育機関である,教育の目ざすところは患者の身の回りのことが,かゆいところに手の届くように世話のできる実践的看護婦の養成である.2年間で必要な知識と技術,態度を修得させるために努力を続けてきた.しかしながら,ここ数年,日本各地で看護教員が報告している看護学生の変化が,本校の学生の中にも見られるようになった.
たとえば,「責任感がない」「目上に対する言葉遣いを知らない」「掃除ができない」「整理整頓ができない」「明朗闊達で人柄はよいが少しも勉強しない」「教えたことが理解できてない」「言われたことしかできない」「後片付けができない」などの現象である.このため従来の方法で目的に到達することが難しくなり,教員の焦燥感がつのってきた.
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