特集 いま看護記録に問われるもの
今日の看護記録のもつ諸問題
川島 みどり
1
1東京看護学セミナー
pp.1219-1225
発行日 1976年12月1日
Published Date 1976/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918030
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はじめに
看護情報として活用されるものは,種々の形態を伴い,質量ともに多様化しているが,その情報の中で言語化され文字や記号によって書き表された情報として,診療記録・体温表・看護記録・カーデックス・病棟日誌などがある.ここではなかでも看護記録に焦点を当てながら,その問題点について考えてみようと思う.
毎目の多忙な業務のなかで,看護記録に要する時間がかなりのウエイトを占めていることは,だれしも認めることである.そしてその必要性についても異議を唱える人はいないであろう.だがその必要性を認めながらも,記録に要する時間を短縮するために,看護婦自身がこれを必要以上に記号化したり,合理化してしまう傾向がないとはいえない.
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