NURSING EYE
社会情勢に伴った看護教育システムを考える—看護学校卒看護婦のための看護学士課程への特別コース
橋本 幸江
1
1藍野学院短期大学
pp.594-599
発行日 1986年9月25日
Published Date 1986/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908273
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社会の変容とそのニーズに伴う看護教育システムの必要性
近年において科学技術の進歩に伴い,医療技術の発展はめざましく,看護も新しい機能および業務が生まれてきた.その上,国民の間では,人間の基本的権利の一つとして,よりよい保健医療ケアを受けることに対しての認識が非常に高まってきた1).これらの事柄は高度の医療技術にそった看護機能の発展と拡大をもたらし,国民に対しよりよい保健医療サービスを効果的に提供することのできる看護体制に大きく影響してきたのである.
最大限にこれらの看護機能事務を遂行させるためには,科学的原理に基づいた新しい学科目および新しい技術に関する看護教育が必要となってきた.そこには当然,教育の改善,教育システムの再考が,高度の医療技術システムや充実した保健医療サービスに対応するのに必要となってきたのである2,3).
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