特集 看護理論の構造式化・1
対談 看護理論の構造式化とその背景
三木 福治郎
1
,
野島 良子
2
1岡山県立短期大学
2徳島大学大学開放実践センター
pp.534-553
発行日 1986年8月25日
Published Date 1986/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908266
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Part I‘看護の構造式化’に至るまでの流れ
三木 今日は野島先生の‘看護の構造式’について対談できることは何よりだと思っています.私は看護の専門家ではありませんが,この対談を望んだのは看護の構造式を見たときにまず‘これには何かがある’と感じたわけです.そこで身辺にいる看護系の教員に感想を聞いてみると‘魅力は感じるけど,どうももうひとつとっつきにくい’という声が多かったわけです.そこで野島先生と直接対談することによって,看護理論の構造式の内容を多少でも咀嚼できれば何よりと考えたわけです.今日は野島先生のお考えをざっくばらんにお聞きしたいと思います.それがいまの混沌とした看護の世界にとって,非常に意義があるような気がします.
野島 私自身は,三木先生からお話をいただきましたときに当惑いたしましたが,私の基本的な考え方をひとつのたたき台にして,日本で本格的な理論のクリティークが,これを契機にはじまっていけばいいのではないか,そのためのひとつの検討材料として使っていただければよいと考えました.
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