特別記事
[対談]スピリチュアルケアから緩みの看護へ
鷲田 清一
1
,
飯島 惠道
2,3
1大阪大学大学院文学研究科臨床哲学研究室
2東昌寺
3神宮寺
pp.862-868
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901542
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「スピリチュアル」という言葉の遠さ
飯島 鷲田先生,お久しぶりです。先生にお会いするのは,これが2回目ですね。先生のご著書は必ず目を通させていただいていますが,その中の言葉が,端から私の心に響いてきて,時を忘れて読みふけることもしばしばです。初めてお会いしたのは,先生が執筆されていた雑誌の連載「ホスピタブルな光景」の取材のときでした。あの頃は,それまで勤めていた諏訪中央病院の緩和ケア病棟を辞め,自分の寺に戻っていました。あのときは,緊張のあまり,言いたいことの半分も言えなかったように思います。今回は,もっとリラックスして話ができたらいいなと思います。
その後,私は本誌で連載を執筆していて,今年で2年目になります。今年は「スピリチュアルケア」をキーワードに仏教と絡めながら書いていますが,いま少し,スランプに陥っていて,今回の対談を通して,スランプ脱出の糸口を見出せたらと思っています。
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