特集 看護教育カリキュラムを考える
現行看護教育カリキュラムの問題点—教授状況の実態からみた改善の方向
田島 桂子
1
1厚生省看護研修研究センター
pp.647-656
発行日 1983年11月25日
Published Date 1983/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907884
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現行カリキュラムは,昭和42年に改定された保健婦助産婦看護婦養成所指定規則(以下‘指定規則’という)に依拠したもので,改定以来,15年余を経ている.この15年間には,医療およびその一環としての看護をめぐる環境は著しい変化をとげている.その意味で,現行カリキュラムを再検討する機運が高まっているのは,当然の成り行きといってよいだろう.
看護教育のカリキュラムを検討するにあたっては,まず制度との関係が問題になる.周知のように,わが国の看護教育機関は,大学,短期大学,看護婦学校養成所(3年課程・2年課程),高等学校専攻科,高等学校衛生看護科,准看護婦学校養成所と多岐にわたっている.つまり,看護婦,准看護婦という2種類の免許取得につながる7種類の教育制度があるわけである.
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