連載 看護学教育を考える・24
変化を必要とするカリキュラム
樋口 康子
1
1日本赤十字社幹部看護婦研修所
pp.378-379
発行日 1984年6月25日
Published Date 1984/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907979
- 有料閲覧
- 文献概要
今から20年前に,筆者が語学のハンディや,あまり余裕のない経済状況の中でありながら,これらの条件を押しきって渡米し,自分の体で米国における看護の実情を体験したいと志した理由を3つほど,ここにあげてみたいと思う.
第1の理由は,我が国における当時の看護婦の社会的な地位の問題である.当時,看護婦の社会的地位は事実上,医師の単なる補助者のレベルにすぎなかった.しかし,アメリカのナースの場合,医師とナースは,同じ専門技術職グループの仲間として車の両輪のように協力し合って仕事をしていると聞いていた.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.