誌説
変化の必要性
-――自身の転機と新型コロナウイルス禍に思う
野田 知之
1,2
1川崎医科大学運動器外傷・再建整形外科学教室教授
2川崎医科大学総合医療センター整形外科部長
pp.312-312
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_312
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- 文献概要
私事で恐縮ですが,2021年度4月に現職を拝命後原稿執筆時点で8ヵ月が過ぎようとしており,やっと日常業務やシステムに慣れてきたところです.前職場での勤務は16年あまりに及び,自身にとってはこの歳(55歳)で訪れたたいへん大きな転機といえます.このような職場の異動や転居は医師にとってわかりやすい転機であり,否応なく変化した環境やシステムへの順応が求められます.しかしながら従来からいわれていた2025年問題,2040年問題,2024年4月より上限規制が適用される医師の働き方改革など,医療界全体の大きな変革が待ったなしの状態にあります.これに加え,新型コロナウイルス禍は社会全体に多大な影響を及ぼし社会システムや生活を一変させ,否応ない変化を世界中すべての人に強いています.自身と社会に同時に訪れ,向き合わざるをえない「変化」について考えてみたいと思います.
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