明日への看護をめざして 実践を通して考える・5
看護学の対象
持永 静代
1
1千葉県立衛生短期大学
pp.322-327
発行日 1984年5月25日
Published Date 1984/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907971
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看護学の対象は生きている人間である
看護学の対象は,年齢,性別,健康・不健康を問わず,現実に存在している生きている人間そのものであり,生きている人間とは,生物体としての身体的機能を有し,固有の人格を持った社会的存在として日常生活行為を営んでいる人間である.
この複雑で多様性のある人間をどのようにとらえるか,どのような目的のために対象を認識するか,ということの整合性によって看護する対象が明確になるのであり,看護実践や看護理論を構築する困難さは,この生きている人間をどのようにとらえるかということの困難さに起因している.
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