特集 市町村の保健行政を分析する
座談会
市町村保健行政の危機の打開のために
辻 正治
1
,
青崎 憲郎
2
,
渋谷 修
3
,
寺上 正人
4
,
前川 克己
5
1奈良県生駒保健所
2鹿児島県隼人保健所
3埼玉県飯能保健所
4広島県衛生部
5兵庫県篠山保健所
pp.562-570
発行日 1966年10月15日
Published Date 1966/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203354
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公衆衛生活動の基盤は,地方自治体にあり,さらにその尖兵は,地域組織にある,といわれている。今までのわが国の公衆衛生が,国段階での行政指導によって,強力に押し進められてきたことは事実である。ヨーロッパやアメリカ合衆国などと違って,市民意識が発達せず,ボランタリー活動も低調なわが国にあっては,国の指導による推進も,ある時期においてやむをえなかったとはいえるだろう。しかし,すでにある年月を経た今日,改めて地方自治体のとりくみを真剣に考える必要があるように思われる。
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