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「豊かなセンスとゆとりのあるナースを育てたい」
桑田 春子
1
1千葉県立衛生短期大学
pp.257
発行日 1983年5月25日
Published Date 1983/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907817
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桑田先生は病院ボランティアの組織化に取り組んだ,草分け的存在である.聖路加を卒業後,養護教諭生活を経て臨床に戻った先生は,現在の聖路加看護大学学長の日野原重明氏の提案で,聖路加病院においてボランティアのコーディネーターとして病院ボランティアを根づかせた.
我が国のボランティア活動,それも医療の場でのボランティアは,その必要性が叫ばれているにもかかわらず,なかなか組織的に発展していかない.これはボランティアをする側にも受け入れる側にも問題があるのだろうが,先生は‘楽しい雰囲気の中で,楽しい気持ちで,しかもボランティアをする人たちが負担になるようなことはしない’という方針のもとに,ボランティアの国際的な活動とも連絡をとりながら,ボランティアの募集に応じてきた人がどんな仕事に向くかを見極め,さらに具体的な仕事の教育をし,‘無理なく,しかも気持ちよくできる病院ボランティア’を発展させていった.
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