コーヒーブレイク
旅とゆとり
M.Y.
pp.1354
発行日 1986年12月1日
Published Date 1986/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203930
- 有料閲覧
- 文献概要
最近の旅は,昔のように道中にゆっくり時間をかけて行くということが少なくなった.確かに新幹線ができてから,在来の東海道線に乗っていない.また少し遠くへ行くときには飛行機を利用してしまう.
徳島在任中,東京からは大阪まで夜行(今も走っている銀河など)で行き,朝のホームで顔を洗って(ホームの中央に洗面所があった)から,大阪・天保山の港から船に乗って3時間,あるいは難波から和歌山港まで行き,船に乗って2時間余り小松島港まで,そこから徳島へ汽車で行くルートが一般に用いられていた.鉄道と船でゆっくり寝て行く旅である.もう一つは朝早く東京を発つ特急に乗り,宇野から連絡船で高松へ,そこから準急(高徳線には急行,特急などはなかった)で徳島へ,これも随分と時間がかかった.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.