特集 地域看護教育
これからの地域看護教育—とくに地域における実習指導について
松野 かほる
1
1国立公衆衛生院衛生看護学部
pp.135-139
発行日 1983年3月25日
Published Date 1983/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907793
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地域において看護活動が組織的に開始されたのは大正の後半期であり,以来60余年の間,多くの曲折を経て現在に至っている.この間,第2次大戦直後の地域看護活動は急性伝染病,結核など感染性疾患を中心とした予防活動に主力がおかれていたが,年月の経過とともに,今ではすべての住民の必要に対応する働きとなってきている.また,これまではそのほとんどが保健婦と開業助産婦によって行われていた地域看護活動は,看護婦も加わり総合的な看護サービスが実施されようとしている.
とくに昭和53年に国民の健康づくりを推進する方針が示され,また,この2月からいよいよ老人保健制度が実施される.これからは,すべての人々の健康生活が意図され,健やかに老いるための医療やリハビリテーションを含めた包括的な保健医療サービスが展開されるということであろう.
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