特集 学生の研究指導
看護学校における看護研究指導の現状
野原 政子
1
,
藤山 トキ
1
,
黒沢 米子
1
1毛呂病院付属高等看護学院
pp.18-22
発行日 1983年1月25日
Published Date 1983/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907772
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はじめに
毛呂病院付属高等看護学院は昭和35年に開設された2年制の進学課程で,昭和46年度から看護研究を導入し10年を経過した.研究の種類は症例研究,調査研究,実験研究,そのほか様々であり,指導形式はグループ研究とし,昭和56年度までに320例の学内発表を蓄積するに至った.その経過の中で毎年評価を行い,内容の充実を図るべく努力を重ねてきたが,いまだに手さぐりで学生の指導に当たっているのが現状である.
今回,論文作法担当教員より,抄録集に掲載されたペーパーのスタイルの乱れを指摘された.学術論文は文学的文章と異なり形式(スタイル)が定まっており,一定のスタイルでコントロールされなければならない.そのためには,学生に対して“執筆の手引き”のようなものを,教育する側で準備する必要性を痛感した.そこで他校における看護研究指導の現状を調査し,問題を整理しながら,同時に“執筆の手引き”の作成資料を得たいと考えた.
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