特集 乳幼兒衞生の焦点(Ⅱ)
学校保健の現状
新井 英夫
1
1文部省保健課
pp.20-22
発行日 1954年4月15日
Published Date 1954/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201364
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個人個人が日常を健康に過すことが出来,又個人個人は自己の健康がその地域社会の人々の健康に善いにつけ,悪いにつけ影響を持つものであることをよく認識して良い行動をする。更には自己の健康の良否か又次代の子供達に大きな影響を持つものであることをしつて生活する。こうなつてきた時ここにはじめて私達の好ましい幸福な社会生活の基礎がつくりあげられるはずである。由来この社会的必要性をはたすために学校教育に於て学徒の養護と,衛生に対する知識,習慣,態度の育成の任にある学校衛生は60有余年の歴史のあゆみをもつてきている。特に健康教育(保健教育)は学校教育の必修科目である体育科の内の重要な教材として取りあげられ,体育が「運動と衛生」の二教材に取扱われ,一つは健康教育の積極面として,一つは健康,発育の知識や技能の基盤の培養として,両々相まつて,心身ともに健康な学徒の育成と云う教育目的達成の車の両輪をなしていたのである。
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