連載 看護学教育を考える・6
英米の看護学教育の現状[3]
石川 稔生
1
1千葉大学看護学部
pp.840-841
発行日 1982年12月25日
Published Date 1982/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907764
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看護教育機関の動向
英国と米国では,看護教育機関として4年制の大学が年々増加の傾向にあることは明らかであり,また看護学の研究・教育機関としての大学院の設置も進められていることは事実であるが,英国と米国との考え方にはかなりの差が認められる.
すなわち英国では,看護学校においても看護系大学においても,専門科目についてはその内容が同程度で,大学においては一般教養科目のみがプラスされていると考えてよい.従って,看護婦の資格をもつ者が大学へ入る場合は,看護系以外の大学へ入学することが普通である.そこで英国では,看護系大学が増加の傾向にあっても看護学校が減少することは全くない.
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