ホスピタルトピックス 特殊病院
英米総合病院でのPsychiatric Care
鈴木 淳
1
1病院管理研究所
pp.92-93
発行日 1966年2月1日
Published Date 1966/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202794
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聖ロカ病院落合氏のご好意で,昨年6月ストックホルムで開かれた第14回国際病院学会での3大柱のひとつである。"一般総合病院でのPsy-chiatric Care"の討議資料を読むことができたので,イギリスのDown-hamとアメリカのEwaltの主張をまとめて紹介する。
一般総合病院での精神科専門医療は別に目新しい問題ではない。実はアメリカ最初の精神障害者入院治療はフィラデルフィア一般総合病院であった。精神病床がその病院総病床数の50%を超過した時に始めて独立の精神病院が開設された。しばらくは独立大精神病院建立が続くが,最近では地域のニードを満足さすことが病院の使命として強調せられ,早期発見早期治療の普及と,精神医学の進歩などが相まって,一般総合病院に精神科専門医療が導入されることが目立ち,いまでは8,000の一般病院のうち,4,000にPsychiatric Careが行なわれ,1,700の病院には精神病床が付設されており,相当多数の精神病床をもつ一般病院数は500である。
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