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呆け老人に取り組む中で‘看護’が見えてきました
中島 紀恵子
1
1千葉大学看護学部
pp.265
発行日 1982年5月25日
Published Date 1982/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907676
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看護教育者としての中島先生は,新カリキュラムの制定をはじめ,4年制大学の設置,大学院の設置問題など,看護教育の中で起きた大きな課題に当事者として直面してきた.これに取り組む姿勢の中で一貫していたことは‘生活の場で医療をどうとらえるか’であった.
高知女子大学を卒業後,地域医療をどう進めるかという課題をもって,北海道での駐在保健婦第1号として池田町に赴任し,仕事をしていく中で‘家族の問題こそ地域医療の起点であり,そこから公衆衛生を考えてみる必要がある’という考えを持った.それからは,家族問題をめぐる様々な問題に取り組んできたが,その1つの到達点として社会的に注目されている,呆け老人に対する精力的な取り組みが始められたのである.
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