特集 自ら手をつなぎはじめた家族たち—呆け老人をかかえた家族は今………
座談会
保健婦の援助が欲しい—呆け老人をかかえる家族は訴える
二宮 敏子
1
,
小牧 登喜子
,
永島 光枝
1
,
岩田 真知子
,
根本 弥生
2
,
中島 紀恵子
1,3
1千葉県家族会
2千葉市犢橋地区駐在
3千葉大学看護学部基礎保健学
pp.90-102
発行日 1982年2月10日
Published Date 1982/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206476
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社会資源に関する情報が欲しい
中島 いわゆる呆け老人が問題化してきたのは,簡単にいえば,死亡率が減少して老人が増えてくる一方,家族数が少なくなり,家族で面倒を見きれないさまざまな状態が増えていってるという問題で,どうしようもない家族が出てきたからですね。
ところが,受止める側でいえば,赤旗日曜版(1981年9月15日)に出ていた記事から紹介してみますと,≪厚生省の老人福祉課は,老人ホーム入所後,呆けた場合は世話しますが,初めから呆けていて,しかも徘徊など問題行動のある人は,本来老人福祉課の対象外と冷たい返事≫と書いている。
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