——
助産婦学校における助産技術教育の計画と実施結果—1.教育計画
内藤 和子
1
1聖路加看護大学
pp.703-710
発行日 1981年11月25日
Published Date 1981/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907599
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医学・看護学の進歩によって,教育内容が質量ともに高く,そして多くなっているなかにあって,一定期問のなかで教育効率をあげるにはどうしたらよいかという視点から,この課題に取り組んだ.
教育は,それが効果的であるためには学習者が意欲をもち,他人との競争ではなく,目標水準に向かってそれを達成することである.そのためには,学習者自らが学習の構造と目標を明確に知ること,個々に適した教育方法が行われることが必要であることを文献から展望した.
助産婦の将来像は,1)分娩施設内で助産・外米において助産婦による健康診査・訪問システムによる訪問指導 2)保健所・母子健康センターなどにおいて,地域や家庭にある母性各期の婦人およびその家族の健康の維持増進への援助 3)経営形態など現代に適した形を工夫した新しいタイプの独立自営と考える.
助産婦教育では,その主眼を,1)母性各期のなかで最も変化が激しく,異常を来しやすい妊娠・分娩・産褥期および新生児期の母子に適切な援助ができる 2)思春期から更年期に至る母性およびその家族が,よりよく生きるために,身体的・心理社会的に健康が維持増進されるよう,生活の援助をすることができることを骨子として,そのために必要な知識・技術および助産婦としての態度を習得させることであると考える.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.