断章・白い時間の中で・2
1本の草,1匹の虫
日下 隼人
1
1武蔵野赤十字病院小児科
pp.528-532
発行日 1981年8月25日
Published Date 1981/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907573
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悔しい,歯がゆい想い
‘私の妹がリウマチ熱で死んだんです。私はそのとき12歳だったんですけど,妹が死んだとき,どうしても先生の顔が見られなかったんです.とても熱心でよくしてくれた,やさしい先生だったんだけど’とFさん(看護婦).
そうなんだろう.きっと患名や患者をとりまく人々は,みんなそうした想いを抱いているに違いない.熱心でやさしくても,それはかわりない.
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