保健婦の壁
実習を終えて
中野 良子
pp.55-56
発行日 1953年4月10日
Published Date 1953/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200499
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新制度保健婦学生を行楽の秋に実習に出しで各々が感じそして学んだ事柄.これは保健婦として一歩先きに歩く者として注目すべき点と考える.
それぞれに一抹の不安と秘めたる希望をもつてのぞみ,ある時にはよろこび,ある時には失望し,最後には保健婦としての最上のものをくずしてはならぬと決心したようである.看護婦学生として実習に出た以上に地位をみとめられ気持よく実習が出来たそうである.学校では理想を教える,現実とは非常にかけはなれたものであつても公衆衞生に関しては理想を値下したり,小さくしたりしてはいさゝかの効果もみられない.
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