特集 「治療を終える」に向き合う
【統合失調症】
〈essay〉
仲間が考える「治療を終える」
松本 キック
1
1サンミュージック
pp.1574-1575
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207451
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私,松本キックはお笑い芸人であり,「松本ハウス」というコンビ名で活動している。そして,相方のハウス加賀谷は統合失調症の当事者でもある。私は加賀谷の仲間として,三十数年という年月を共に歩んできた。統合失調症は加賀谷という人間を構成するピースの一つと捉え,一人の人間として接してきた。もちろん加賀谷のすべてを知るわけではない。正直,知らないことのほうが多いかもしれない。専門的な知識を身に着けてもいなければ,常にサポートできるわけでもない。ただ私の場合は,単純に仲間として,できることをできる範囲で注力してきたにすぎない。しかし「治療を終える」ということを考えたとき,実は私のような,仲間という存在も重要となるのではないだろうか。
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