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看護の‘対人関係過程’に関する研究(2)
福崎 哲
1
,
依田 和女
2
1京都大学医療技術短期大学部
2葵橋ファミリークリニック
pp.183-189
発行日 1979年3月25日
Published Date 1979/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907321
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はじめに
看護における対人関係は,その関係性を維持発展する方策として,病者よりむしろ看護者に大きな期待と役割が課せられている.この対人関係の構造は,一般の職業的行為に比較して,特異的かつ計りしれない忍耐を強く要求する.すなわちその実践が‘われわれ意識’という理解に到達して初めて成就されるものであるため,常に人間的自覚と人間性豊かなパーソナリティーに向けて自己変革を遂げるという確信をもつのでなければならないからである.
ここでは,そうした課題を追求していくにあたって,その第1歩としての初年度計画を試みる機会が得られたので,Ⅰ,Ⅱの各々のテーマに即して概要を述べることにした.なおⅠ.は福崎がまとめ,Ⅱ.については‘グループ体験的特別実習’と題して,協同推進者の依田がトレーニング紹介を行った.
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