特別記事 対談
相談場面における対人関係の形成
長谷川 浩
1
,
村山 伊勢子
2
1東京女子医大看護短大
2君津中央病院
pp.360-373
発行日 1982年5月25日
Published Date 1982/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206018
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集団指導の方法論がまだ理解に乏しかったり消化されていない現段階では、個別の保健指導の方が効果をあげていることは確かなようである、しかし、個人対個人が面と向かい合う場面においては、指導者にとってもかえって資質と力量が要求されることが少なくない。集団指導においては、一方通行がまかり通っても、まず第一に信頼関係が必要な個別指導では、相互作用の影響がすぐに結果となってあらわれてしまう。そこがやりがいのあるところでもあり、苦しいところともなる。そこで今回、個別指導のキャリアを長くもつ村山伊勢子氏と、対人関係に関する心理学の専門家である長谷川浩先生に「個別指導のむずかしさ」を話しあっていただいた。村山氏の悩みはたぶん助産婦全員が共有するものであり、またそれは人間社会のいたる所に存在するものでもあろう。
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