第9回中国地区看護研究学会特別講演より
看護実践を通して看護の本質を問う—第一部
外口 玉子
1
1東京都精神医学総合研究所医療看護研究室
pp.4-12
発行日 1978年1月25日
Published Date 1978/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907168
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これまで‘気づき’という概念を手掛かりに,自己の看護体験を語り,伝えようと試み続けてきた氏の歩みは,現在,事例検討集を編む作業を経る中で,次第にその問題意識の輪郭を鮮明にしつつあるように思われる.
らせん的にのぼりつめていく執ようなまでの看護自我,そしてその力の源泉は何なのか.すべて読者の判断に待つほかはないが,そういってよければ,氏固有の‘思想の軌跡’が到達しつつある新たな地平を確かに物語っているという点で,本稿のもつ意義は大きいといえよう(なお本講演は昨年9月8日に行われたものであるが,日本看護協会看護婦部会広島県支部のご好意により収録・編集させていただいたものである.誌面の都合により,全体を2部に分けて掲載し,その全容を紹介したい—編集部).
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