マイ・オピニオン
‘よい看護とは’と問われて
新井 宣子
1
1国立療養所東京病院
pp.913
発行日 1979年9月1日
Published Date 1979/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918762
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私はもうかれこれ30年近く看護婦という仕事をしてきている.その間の医学界の技術の進歩は,ふりかえってみると目ざましいものがある.その中で私自身精いっぱい努力をしてきたつもりであり,いまはいちおう若い後輩たちにもの申す立場となっている.
私は以前しばらくの間,筋ジストロフィー症児の病棟をあずかることになり,それまでとは違って,子供たちを40人ばかり扱うこととなった.子供というものについて,私なりにいちおう理解はしていたが,いざ現実に扱ってみるとさまざまな問題につき当たることがあった.いくつかの間題を抱えていたので,たまたま私の知人に小学校の教師を長くしている人がおり,時おりその人の意見や見解を尋ねることがあった.
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