特集 看護婦<不信>
問いなおされる看護の役割
小島 ユキエ
1
1日本看護協会
pp.26-29
発行日 1975年4月1日
Published Date 1975/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205594
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厚生省の国民健康調査によると,国民100人あたりの有病率は昭和30年に3.8人であったものが48年には12.8人に増大した.また全患者数も,昭和30年に295万人であったものが48年には1,388万6,000人に膨脹した,18年間に有病率は3.4倍になり,患者数は4.7倍に達した.このような医療需要の増大に比して,医療供給体制の立遅れが目立ち,さまざまな不公正や混乱を引起こしている.医療の荒廃が叫ばれ,国民はいま健康の危険にさらされている,と憂慮する識者も多い。
国の医療政策について取組む姿勢や医療制度上の問題も多々あるが,医療従事者のひとりとして現状を究明し,改善の方途を考えてみたい.
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