特別記事
事例検討の原点としての“申し送り”を問う
外口 玉子
1
1地域ケア福祉センター
pp.684-690
発行日 1989年7月1日
Published Date 1989/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922316
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●編集室から
「精神科看護事例討会」が1980年に第1回の集中ゼミナールを開催して,間もなく10年が経過しようとしている.毎年夏に合宿形式で開かれるこのゼミナール(資料1)には,これまで延べ600人が参加した.「事例検討」を通して,参加者個々が“臨床能力”を高めるとともに,リーダーシップのとれる力を養えるよう,折にふれて“場づくり”の課題にも取り組んできた.
第1回のゼミナールの成果をまとめた『方法としての事例検討』は,日本のオリジナルな看護の方法論を明確に打ち出した名著として今なお多くの読者を魅きつけている.「精神科看護事例検討会」が我が国の看護界,とりわけ精神科看護の世界で,主体的な看護を目指している看護者たちに大きな刺激を与え続けてきたことは間違いない.
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