成人看護学各論の授業展開
Ⅵ.アレルギー性疾患・膠原病患者の看護
高木 永子
1
,
山内 敦子
1
1東邦大学高等看護学校
pp.577-586
発行日 1976年9月25日
Published Date 1976/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907026
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はじめに
本校の成人看護学各論の指導展開において,アレルギー性疾患・膠原病患者の看護を他器官系疾患患者の看護と分離・独立させた理由は,免疫学の進歩ならびに社会的関心の高まりの結果である.両疾患とも,生体内での抗原抗体反応が関与してひき起こされる疾患であり,その症状は全身多岐にわたっている.そのため,本授業を‘消化器・呼吸器・循環器・血液・造血器・泌尿器・男性生殖器疾患患者の看護’などの学習終了後に配列し,患者の状態把握および援助に関する学生の学習の動機づけと理解を容易にしたい.
教室授業の全体指導構造は表に示すとおりである.以下の指導目的・目標は,表の指導内容のすべてを含めたものである.なお本稿の授業案は,その指導目的・目標に基づいて,専任教員が展開する看護学に限定し,内科医師の担当部分は省く.
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