看護学は学として成り立ちうるか
Ⅵ.看護史随想
阿知波 五郎
pp.546-553
発行日 1975年9月25日
Published Date 1975/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906916
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死
I先生の御臨終の前日,お見舞いに上京した私に,先生は手ずから‘死’についての本2冊をくださった.死について医史学的に考えてみよというおつもりらしかった.先生は,その翌日亡くなった.
医師や看護婦にとって‘死’ということほど重大で深刻な問題はほかにない.医学も看護学も終極は,死との対決の学問である.
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