看護学実習の新しい試み
Ⅲ.臨床講義について
正田 美智子
1
,
福田 春枝
1
,
新井 治子
1
,
出沢 たま
1
1群馬大学医学部付属看護学校
pp.365-368
発行日 1975年6月25日
Published Date 1975/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906893
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はじめに
第1報(本誌1975年4月号)で8科の実習を臨床講義方式に変えたことを述べた.このねらいは,短時間で従来以上の成果を期待することにあり,前報に記載したような討議を経て実施した.この方法は,8科の看護をベッドサイドで講義することにより,臨床場面の実際と結びつけて教えることである.このために以下のように目標を掲げ,これに沿った臨床講義実習を企画した.すなわち,
1)解剖生理と基礎医学科目のうち,当該実習科で関連の深い部分について復習し,その理解を再確認する.
2)当該実習科で主として,看護の対象となる諸疾患の病態生理を理解し,観察する能力を養うとともに,診断のために行われる諸検査や治療を理解し,看護に応用できる能力を養う.
3)疾患が生活に及ぼす影響を理解し,援助でできる方法を追求し実施への能力を養う.
以下,本論文にはこれらの目標に基づき,本校で行われている臨床講義実習の実状を紹介し,若干の考察を加えたい.
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