講座 教育の方法
学生の臨床指導に対する要望(1)—教育評価の在り方の検討のために
鈴木 敦省
1
1学習院大学
pp.222-227
発行日 1975年4月25日
Published Date 1975/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906875
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はじめに
臨床実習の現代化が急速にすすみ,周到な計画のもとで効果的な実習指導が行われているこのごろ,学生自身が臨床指導をどう受けとめているか,この点について,‘学生の立場で臨床指導について望みたいこと’と題をるアンケート調査を試みてみた.なるべく建設的提案をするよう前おきしたのであるが,出てきた結果は必ずしも建設的な意見ばかりではなく,かなり批判的なものも多かった,そこで,追跡調査を兼ねたバズ・セッションを連続的に4回試み,そのつど意見を集約していった.今回の調査対象は,東京都内のある高等看護学院の2年生約35名をインテンシブに追跡調査することにした.
この意見調査は,‘学生の立場から臨床指導について望みたいこと’という自由なふん囲気の討議でスタートし,6名のバズグループで自由な話し合いをさせ,各グループにそれぞれ記録係りを作らせ,出てきた意見を箇条書きにまとめさせた.そして,グループの代表に順次発表させた.
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